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筑波乳業株式会社

ナッツ研究の第一人者 井上教授のアーモンドミルク講座

 

現代の日本人をアーモンドが守ってくれる?

 アーモンドは中央アジアの砂漠地帯を原産とするバラ科の植物の仁(種子の果肉を除いた部分)です。アーモンドは砂漠で成長するために高く、バランスのとれた栄養成分を持っています。最も多いのが脂肪(約55%)、そして、炭水化物(約20%)、タンパク質(約20%)、食物繊維やビタミン、ミネラルなどのその他栄養成分(約5%)となっています。脂肪が多いと驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、アーモンドの脂肪は良質な不飽和脂肪酸・オレイン酸です。酸化されにくく、悪玉コレステロールを下げる作用が知られています。

 

 さらには、我々にとって嬉しいのは、食物繊維とビタミンEです。現代の日本人は毎日3gの食物繊維が不足していますが、この3gはアーモンド25粒で摂ることができます。また、現代は様々な酸化ストレスにさらされていますが、この酸化ストレスから全身の細胞を守ってくれるのがビタミンEです。

 

ミルクにすることで栄養が吸収しやすく!

 これら素晴らしいアーモンドの栄養をしっかり摂るためのコツは、アーモンドを丸ごと食べる時には良く噛むことです。もし、それが難しい場合や自信がない場合には、アーモンドミルクをお勧めします。固い細胞壁を粉砕したアーモンドからは上記の素晴らしい栄養成分を容易に吸収することができます。アーモンドには塩分が含まれませんので、高血圧の人にも安心して飲んでいただけます。

 

 

基礎編に記させて頂きましたようにアーモンドミルクは、アーモンドの良質な脂肪やビタミン・ミネラルを容易に吸収することができます。このアーモンドミルクは単独でも素晴らしい食材ですが、他の食材と組み合わせることにより更に効果を上げることができます。

 

1)朝食に

 アーモンドミルクは脂肪やビタミン・ミネラルは含まれますが、糖質は少量しか含まれていません。朝の忙しい時、あるいは食欲がない時にアーモンドミルクに蜂蜜を加えて飲むことで、手軽に、脳と身体を働かせる糖質と脂肪を含んだ理想的な朝食メニューを作ることが出来ます。あるいは、乳糖不耐症で牛乳を飲むとお腹がゴロゴロという方などは、シリアルにアーモンドミルクをかけることでシリアルのタンパク質と食物繊維を一緒に摂ることができ、食べ易く健康的な朝食になります。

 

2)おやつに

 アーモンドミルクに寒天を加えて、ゼリーにしたり、卵を使ってプリンにすることによって美味しいおやつができます。料理のこつはアーモンドミルクの風味を残すことです。他の香料を加えず作ると良いでしょう。この他にも少し贅沢ですが、パンやクッキーを焼く時に牛乳や水の代わりにアーモンドミルクを使用すると美味しさが増します。

 

3)夕食に

 これからの寒い季節、アーモンドミルク鍋やアーモンドミルクの煮込みがお勧めです。ヘルシーな鶏肉のささみや胸肉を鍋や煮物に使用する場合、脂分が少なく、少し物足りない感じを持たれるかもしれません。そんな時に、アーモンドミルクを使うとコクが出て、美味しい鍋や煮物に変身させることが出来ます。私はアーモンドミルクと出汁を1対1の割合で使用します。

 

アーモンドミルクは癖もなく、栄養バランスに優れています。

あなた独自のレシピを考えてみませんか。

 

 

 

井上浩義(いのうえ・ひろよし)

1961年福岡県生まれ、1989年九州大学大学院理学研究科博士課程修了、山口大学医学部生理学教室助手、久留米大学医学部放射性同位元素施設教授などを経て、2008年から慶應義塾大学医学部化学教室教授。日本抗加齢医学会評議員、日本生理学会評議員など。

現在、文部科学省中央教育審議会特別チーム委員、経済産業省資源エネルギー庁専門委員など。

平成22年度文部科学大臣表彰科学技術賞、化学コミュニケーション賞2012など受賞多数。

あさイチ(NHK)、世界一受けたい授業(日本テレビ)などテレビ出演多数。医学博士、理学博士。